■2009/05/29
・ローマ(ヴァチカン市国)→フィレンツェ
朝6:30に起きて準備をし、朝食は抜いてチェックアウト。



少し歩いて市街に出てから、バスに乗ります。



バスもなかなか綺麗。
ただ道が石畳なので、振動が凄いです;



ヴァチカン市国の近くに到着。
まずは“サン・ピエトロ大聖堂”を目指します。
(“サン・ピエトロ大聖堂”と“ヴァチカン宮殿”(博物館)は入り口が全く違う離れたところにあります。)



まるでパースが狂ってるかのような、どでかい柱。
人がゴミのようだ!



“サン・ピエトロ広場”。
入場整理のための柵が続きます。
混雑時はここが満杯になるそうな。
ひえ〜。



“サン・ピエトロ広場”で入国審査を受けます。
パスポートの提示はありませんが、荷物検査の実施や、大きい荷物は預かられてしまいます。



大聖堂前で入場待ち。
人とのパースがおかしいです。
でかすぎです。



そして内部。



写真だといまいちスケールが伝わらないなぁ・・・



床にも金物細工が輝いています。



正面。



朝一なので、まだ人がまばらです。
静かでゆっくり見学できました。



このスケール。
遠目だと人間が人間なんだかわからなくなります。



目的の朝礼。
これを見るために朝一で大聖堂に来たようなものです。
すぐに通り過ぎて、一般人が入場禁止の奥へ消えてしまいましたが、一瞬今の法王も見られました。



ゴジュラスも正面へ一礼。



下のモゾモゾしたもの、全部椅子です。
もうとにかくスケールが破格です;



大聖堂出口から見た“サン・ピエトロ広場”。
ミサの時はこの椅子も全て埋まるんですって。



番兵。
微動だにしません。



“サン・ピエトロ広場”をぬけて、壁沿いに少し歩くと、“ヴァチカン宮殿”(博物館)の入り口があります。



これがそう。
さすがに大分混み出しています。



再度入国審査を受けて、荷物も預けます。

入場券を買ってからは人並みに流されながら当分進みます。
途中どこに最初に行くかを選択して、枝分かれしていく道を進みます。
非常に広い、また展示物の分野も多岐に亘ります。



エジプト関係。



彫刻物。



床のモザイクも見事です。



もっと彫刻物。



こっちみんな!



少し庭に出て一休み。



妙なまるっこいモニュメントがあります。
担当の人の手動でグルグル回ります。



絵画の詳細情報パネル。
団体客への説明用かな?



古美術品。



窓の外に見えた1コマ。



古そうなもの。



古そうなもの。



移動にはちょっとした段数の階段を登ったり降りたりします。



廊下には彫刻物がたくさん。
というより上下左右前後360度全部美術品!



タペストリーなど。



古い地図とか。
ちなみに各ブロックでそれぞれその付近のものにちなんだお土産屋台があります。
展示品のガイドブックやポストカードがずらり。
(博物館の出口付近には扱ってないものもあるので、絶対欲しいものがあったらその場で買っておいたほうが吉です。)



一部工事中の場所もあります。



天井もすごい!
人の波に流されていると見逃してしまいます;



中庭には駐車場があったり。
ちょっと意外。



こんな狭い階段を登ったり降りたりして迷路状態です。
基本的には一本道、一方通行なので迷う事は少ないですが。



階段の天井にまで絵画が、とてもじゃないですがゆっくりは見られません。



さあ着きました。
“システィーナ礼拝堂”です。
ミケランジェロの『最後の審判』が拝めます。



礼拝堂入場には柵と扉で囲まれた場所に定員ずつ入って見るので、比較的ゆっくり見られます。
ただし入場までは混みます。



宗教美術品。



壁に展示されています。



十二宮。




天体望遠鏡など。



構造が透けて見える時計。



大廊下。



こんな感じで廊下を進んでいくと…



セルフサービスのレストランへ。
かなり広いです。
また、この近くから屋外に出られます。



外には黒猫がいました。



みてんじゃねぇよ。



外を少し歩いた先に、馬車の博物館があります。



威風堂々とした姿!



馬車本体も豪華です。



人2人が前後で運ぶ車。
ヨーロッパにもカゴみたいな乗り物があるんですね。



法王のベンツ。



かっこいい!



そんな馬車博物館を見たあともう一度内部に戻ります。



美術館“ピナコテーカ”。
メロッツォ・ダ・フォルリ作の『奏楽の天使』は、今私が描いている『stwings』シリーズの元となった絵です。
小学生の時だったかな?に図書室で作品集を観て以来、無意識にも強く影響を受けています。



『最後の晩餐』の複製もあります。
(本物はミラノの“サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会”にあります。)



美術館は中央に椅子が設置されていて、座りながらゆっくり観賞する事もできます。
団体が着たらその限りではありませんが・・・



出口兼入り口のロビー。最初入った時は入場者の人の波に流されて写真を撮ることもできませんでした。
この付近に大きなお土産屋さんと、ヴァチカン市国のみで発行されている切手や貨幣が買える郵便局の支店があるそうです。
(自分は行かなかったので詳しくは分かりません。)



出口最後の大螺旋スロープ。



どこまでも降りていきそうな雰囲気です。

これでヴァチカン博物館はおしまい。
カウンターで荷物を受け取ろうとしましたが、係りの人が気持ち良さそうに鼻歌を歌っていました。
せっかくなので、「良い歌ですね♪」と話しかけてみましたが…




「君はゲイなのかい?」

と、からかわれてしまいました。
そのあと同僚を引っ張って連れて来て、「こいつはゲイだから、君に紹介してやるよw」と更に冗談を言われました。



“ヴァチカン宮殿”を後にし、次は“サンタンジェロ城”を目指します。



遠目に見る“サン・ピエトロ大聖堂”も立派です。

しかし、この日は晴れて良い日和なのですが…





暑いです。


乾いて干物になるくらい日照りです。


もう乾いて乾いて唇はボロボロになり、だらだらと流れ出た汗はある時から掻ききって出なくなってしまいました。



ひぃっ!
“サンタンジェロ橋”に陽炎が立ってる!?



橋からの景色は雄大なもので、なかなかの見ものです。



“サンタンジェロ城”に近付けば、その雄々しい姿に圧倒されます。



内陣でチケットを買っていざ入場。



中は延々と登りスロープの一本道が続きます。
“サンタンジェロ城”は要塞としての機能が強いようです。



もとは跳ね橋か吊り橋だったであろうスロープを渡り、



外に出ました。

ここから先は博物館と美術館で撮影禁止。
展示物は衣服や甲冑、絵画など様々。
一気に最上階に飛びます。



城の最上階から見るパノラマはなかなかのものです。
高すぎず、低すぎず、建物の姿がはっきり見えます。



スケッチをするにはちょうど良い高さですね。
空が高いです。



マスコットのミカエル像。



帰りは細い階段を下ります。



大弓が展示してあったり。



キープからふと見える景色もなかなかです。



こんな緑鮮やかなカフェもあります。
ヨーロッパは総じて草花の利用が上手です。



城壁は城の周りをぐるりと一周できます。
各ものみ台からも(一部立ち入り禁止ですが)景色を一望できます。



武器庫なんかもあります。



これでローマ観光はおしまい。
次の目的地、フィレンツェに向かうため“テルミニ駅”に向かいます。



これが“テルミニ駅”の正面。



中はこんなん。
大きな本屋さんやカフェも併設されています。

そして駅の切符売り場に向かったのですが…

切符売り場はとんでもない長蛇の列です。
(写真に撮っておけば良かった…)

仕方なくその列に並んで待つ事50分以上。
やっと切符を手に入れました。

しかし乗る予定だった列車は、列に並んでいる間に出発。
次の列車を待つため時間が90分くらいぽっかり空いてしまいました。

なので、駅を出て少し進み、ちょっとしたピザ屋さんで食事をとることにしました。



今日はじめての食事だー!

ピザの量り売りと水1.5リットル。
あわせて5.5ユーロ(約800円)。
空腹とノドの渇きがピークに達していたので、口にしたものは食べると言うよりも、吸収している気分でした。
とくに水なんて、口に入れた瞬間飲み込む前に蒸発しているような不思議な感覚でした。



げぷー。



腹ごしらえも終わり、改めて店内を見回すと、オシャレな雰囲気です。



ピザのほかにもパスタやサラダがあります。
どれも量り売りです。

せっかくなので、ここでもう一切れピザを夕食用に買おうとしました。
しかしそこでちょっとしたトラブルが…



4ユーロのピザを買って、自分は10ユーロ紙幣を出したのですが、全くお釣りを返そうとしないんです。
「6ユーロ返して」と言うと、レジの人は「いくら受け取ったか覚えていない。だからおつりを返せない」と返してきたのです。

しかしもう一度、もっと強い口調でおつりの返却を求めると、意外とあっさり6ユーロ返してきました。

こういった体験はイタリア旅行中けっこう多く遭遇します。
(おつりをやたら細かいコインで返されて、数えてみたら3ユーロくらい足りなかったりなど)
これは文化の違いの問題で、相手に悪意はない様子です。
向こうの人の感覚だと
「騙される方が悪い。」
「観光旅行客(金持ち)はおつりをチップとして全額よこすのが当然。」
くらいに思っている節があるように感じられました。



ちょっとしたトラブルもありましたが、無事夕食も確保できましたし、気を取り直してローマを出発です。
巨大電光掲示板で乗る列車の番号とホーム、出発時間を確認し、出発まで車内で待ちます。





おかしい…

出発の時間はとうに過ぎているのに、ちっとも動き出す気配がありません。
車内を見渡すと、自分以外に誰も乗っていないのが不気味です。
気になって列車を降り、駅員に確認を取りました。

なんと
自分の乗る予定だった列車が、突然ホームと列車を変更したそうです。
電光掲示板に変更の案内はなく、駅のアナウンスのみでその旨が伝えられたそうです。

つまり結論は…

また列車を乗り逃し、
2時間ローマで足止めを食らう羽目になったのです;


こういった突然の変更は、テルミニ駅では良くあるそうです。
もし旅行される予定のある方がいらっしゃいましたら十分注意して下さい。
自分はまったく別の方向へ向かう列車に乗らなかっただけ、まだラッキーだったそうです…;



あらためて2時間ずらし、やっとローマからおさらば。
めざすはフィレンツェです。



“フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅”に到着。



まだ明るいとはいえ、さすがに時間は20:00を過ぎ本来なら夜中です。
もっと早くについて観光をする予定でしたが、諦めて足早にホテルへ向かいます。



ローマに比べると、フレンツェの街並みは大分落ちついたものです。
ローマが例外だともいえますが。



アルノ川をこえてしまえばホテルの料金がぐっと下がります。



今日のホテルはプライベートユースの“サンタ・モナカ”。
ドミトリースタイルで8人部屋でした。
教会や民家を繋げて改修したらしく、くねくねした部屋のつくりや、窓の外にもうひとつ部屋があるなど面白いつくりです。
すぐ近くにスーパーもあって、水、バナナ、牛乳を買いました。

インターネットも無料で1時間使えます。
ネットで明日以降のホテルの予約を取りました。

また、となりの席でインターネットをしていたイタリア人の少年と少し話をしたのですが、彼は日本の漫画が好きで、とくに『デスノート』が一番面白いと言っていました。
ついでに訊いてみましたが、遊戯王とポケモンは嫌いらしいです。
子供向けだと言う事もありますが、何よりも商売っ気が強いところに嫌悪感を感じるそうです。

そんなこんなでシャワー、洗濯などを済ませ、24:00に就寝しました。

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