■2009/05/28
朝5:00
晴れ。
とてもむし暑いです。



二段ベットの下で寝ていたのですが、上の人がモゾモゾと動き出したので起きる。



ぎょっ!?

横を見たら床に人が寝ていました。



その人の話によると、YHホステル(以降“YH”)を予約していたが、ダブルブッキングが起こったらしく、仕方なしに床で寝ていたらしいです。

朝食が始まるのが7:00からなので、時間をもてあまし、周囲を散歩しました。



もろ住宅街です。
サッカースタジアムが近くにあるとはいえ、ほかには何もなく、試合がなければ静かなところです。



食堂も開いたので、食券を買って朝食を受け取ります。



ちなみに追加料金を払えばちょこっといいものが食べられますが・・・



自分は一番安いパン2切れとコーヒーとバナナです。

日も高く昇ったので行動開始!
でも天候は曇ったり晴れたり。
どちらにしても暑いです。

まずは、ローマの南の方にある遺跡、“カラカラ浴場”へ。



遺跡の前には競技場があります。



その競技場の公衆トイレ。
遺跡を利用しているので、豪華な感じです。



カラカラ浴場は、別にカラカラに乾いているからそんな名前がついたんじゃなくて、217年にカラカラ帝って名前の王様がつくったからそんな名前になったそうです。
ポケモンのカラカラも関係ありません。

当時の建物の様子が分かる、イラストのパネルが並んでいますが…



今は完全に廃墟。



一部モザイクの床や



壁画のかけらが飾ってあります。



にしても、この風景はまるで“ワンダと巨像”の世界みたいです。



空にはうみねこかカモメみたいな鳥が飛んでいます。
この遺跡にしか見られないから、飼っているのかな?



遺跡を見れば、ゴジュラスが大興奮。



ぎゃお〜。

プラモのパッケージ写真撮るにはうってつけの場所です。



遺跡の外側は公園になっています。
クレーンを使って剪定をするのが豪快で良いですね。
大きな音を立てながら、枝が落ちてきます。



カラカラ浴場を出て、すぐ近くにある教会。
赤レンガつくりで良い感じです。
中には入れませんでした。



道路の脇にもでっかい木が生えています。
あと一方通行の道が多い印象です。



城壁も道路の一部に。
こんな風にローマ時代の遺跡のような建造物が、生活の一部と同化している風景がたくさんあります。



選挙ポスターらしきもの。
一体何十に重ね貼りしているんだろう…
自重で落ちちゃってるし。



ひぎぃっ!
突然歩道がなくなってしまう道が結構あります。
地元の人は車道を平然と歩いていました。
おっかねー。



ついたのは“サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂”(右)。左側の橙色の建物は“ラテラーノ宮”で、中には入れませんでした。



大聖堂の中はこんな感じ。
世界で最も重要な教会らしいです。
はじめてキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が314年に建設し、法王に寄進したそうですが、とても天井が高いです。



ドーム部分もきれい。



この教会の最大の見所が、左右に立ち並ぶキリストと聖人の像で、約6mも高さがあります。
その像を参考に、天井までの高さを目測すると約25mくらいです。



中央の祭壇前の階段も曲線がきれい。



中には入れない“ラテラーノ宮”も、導入部分だけでこの美しさ。



さっきも書きましたが、遺跡建造物が写真のように今の建物とドッキングしています。
今と言っても、そちらの建物も結構年期の行っている様子ですが。



治安維持のためでしょうか、いたるところに警察官や軍隊が構えています。
少なくとも1ブロックごとに5〜6人のチームとジープやパトカーが2台くらいずつ。
少々物々しい雰囲気ですが、おかげで安心して一人旅行でも観光ができます。



少し離れた所から撮った“サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂”と“ラテラーノ宮”。写真右端の建物は“ラテラーノ洗礼堂”です。
このすぐ近くに“スカラ・サンタ(聖なる階段)”と呼ばれる28段の階段(十字架にかけられる前のキリストが登った階段、エルサレムから運ばれてきたという)があるらしいですが、見る事はできませんでした。



“メルラーナ通り”の並木道を進んで行きます。
この日は日差しが暑く蒸し暑かったですが、木陰の下はとても涼しいです。



道を行く途中に見かけた可愛らしいお店のショーウィンドウ。



パン細工。



こんな風に可愛らしいお店が立ち並んでいます。これらのお店を見て歩くだけでも楽しいです。



進んでいくと目的の建物が見えてきました。



“サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂”です。
入り口前の装飾が見事です。
この写真だと分かりにくいですが…



中に入ると、見所の案内図が。
うーん、なんか複雑な気分・・・



ここも天井が高く、広いです。
そびえる36本の柱は、古代ローマの神殿から運んできたそうです。



建物の案内。



この教会の見所のひとつ、巨大法王像です。
下には階段で下りられ、法王像を間近で見られます。



法王の目先にある神像。



間近で見れば迫力満点です。



礼拝堂。



教会を出て、“トリノ通り”を進んで行きます。
このあたりの道はカフェや軽食屋台が多く、活気があります。



“サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂”裏側。



大階段がかっこいい。



さらに進むと“共和国広場”に出て、“ナイアディの噴水”が見えてきました。
このあたりはバスやタクシーが多く、まるで廃墟のような外見の“サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会”もあります。



これが“サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会”。写真だとなぜか小さめに見えますが、かなり大きな教会です。
ミケランジェロのデザイン。



ほら広い。



奥の方はミケランジェロの意図通りにはならなかったそうですが、十分きれいです。
大きなオルガンが目をひきます。



にしても広いなぁ。
写真にはありませんが、ほかにもこの教会の縮尺模型なども展示されています。



教会を出て、“オペラ座(ローマ歌劇場)”の外観だけ楽しんで、細い道をチョロチョロと進んで行きます。
とちゅうスーパーがあったので(外観を損ねないよう配慮されたのか、地下にありました)水やトマトなど食糧を買って、“クイリナーレの丘”方向へ進んでいきます。



マクドナルドは本当にどこにでもあります。
旅をしたイタリア・オーストリア・ドイツのどの都市にも2〜3件は目にします。

あとケバブ屋。びっくりするくらいそこらかしこにケバブのレストランがあります。
これもイタリア・オーストリア・ドイツ(フランスにも)どこででもお目にかかれます。
それだけアラブ系の人がヨーロッパに深く入り込んできているって事なのかな?



“4つの噴水”のひとつ。十字路の四つの角にそれぞれ噴水があります。



、“クイリナーレの丘(大統領官邸)”警備員が微動だにせず立っています。
その目の前にある公園で一休みしました。



なんか凄い見た目の公園。



買って来たトマトと水、それから機内食のパンで遅めの昼食です。



トマトうめー。
ちなみにこの公園にも定期的に警察官が覗きに来るようです。



“クイリナーレ広場”から見る“クイリナーレ宮”(大統領官邸、写真左)と“コンスンタ宮殿”(写真中央)。ちなみにこの写真を撮っている方向のちょうど裏側になる風景は、なかなかのパノラマです。



“クイリナーレ広場”から階段を下りて、細道を進んでいくと…



かの有名な“トレヴィの泉”にたどり着きます。



ここはもはや、泉や建造物を見ると言うよりも、人を見るための場所といった雰囲気。
お土産の歩き売りや、ガラの悪そうな人間も多く、あまり長居できる雰囲気ではありません。



細道をもっと進んでいけば、“スペイン広場”に出ます。
ここも凄い人の数。
“スペイン階段”を上っていくと“トリニタ・デイ・モンティ教会”があります。



ここまで登ってくると、人もまばらになってきました。



“トリニタ・デイ・モンティ教会”前から見た“トリニタ・デイ・モンティ広場”とその後ろに広がるパノラマ。
このあたりには絵描きさんが多いです。



“トリニタ・デイ・モンティ教会”内部。
お祈りをしている人よりも、階段を登ってきて休憩している人のほうが多い?



“スペイン階段”からみた“スペイン広場”と“船の噴水”。
この時に何か抗議集会のようなものが始まって、騒がしくなりました。
怒鳴りながら旗を持って練り歩く集団、警察官も集まってきたので足早にここから離れます。



喧騒から逃げ込むために飛び込んだ、名前も分からない教会ですが、今日見た教会の中で最も美しく感じるものでした。
差し込む光が幻想的な雰囲気をよりいっそう強くしたのかもしれません。







言葉にならない煌びやかさです…

心を奪われるとはまさにこのことなのでしょうか。
そこがどこのなんという名前の教会であったのか確認するのも忘れ、呆けたまま出て行き、気付いた時には道を歩いていました…



道のお土産屋さんには、法王の写真集やカレンダーなども売られています。
ちょっとほしいかも・・・



小道にはカフェやレストランが机や椅子を並べています。



道もよく分からず歩き進み、気が付いたら“パンテオン”にたどり着きました。



ローマ建築をほぼそのままの姿で残している。
中は広いのですが、今まで見た建物と比べてしまっては、やや大味な感じです。



“パンテオン”の近くにある“ソプラ・ミネルヴァ教会”。



ぞうさんのついたオベリスクが可愛らしい。



外観は簡素ですが、中はなかなか美しいです。



とくにオルガンが立派に輝いていました。



なんだか分からないけど、今にして思えば棺桶だったのかな?
天使の彫刻が黒い壁に栄えて神秘的です。



時間も18:00を過ぎて、主要な観光名所はどこも閉じてしまいました。
あとは“ジェズ教会”や“ヴェネツィア宮殿”などの建物の外観を楽しんだり、小高い場所から景観を眺めたりしました。



外観を見て周るだけでも刺激的です。



なんだっけ?
有名な奴。



道のいたるところに水道があります。
自分は問題なく飲めました。



“フォロ・ロマーノ”の遺跡群。
ゴジュラスは遺跡に夢中なんだ!



がおー!
ついヤッちゃうんだ!!



にしても、都市のど真ん中にこれだけの遺跡群があるというのも不思議な感じですね。



夕闇に遺跡のシルエットが映えます。



フルーツの屋台。
スイカはあんまり美味しくなかったです。
そしてシャッターを切ればどこにでも写る警察官。



遺跡群マップ。



そしてたどり着きました“コロッセオ”!
残念ながら内部の見学時間はとうに過ぎていますが…



“コロッセオ”の近くにある“コンスタンティヌス帝の凱旋門”



“コロッセオ”は本格的に内部までは入れないものの、入場口近くまでで十分中に入った気分は味わえました。



正面から。
さすがに歩きつかれたので今日の行動はおしまい。
地下鉄で帰る事にします。



5月27日の日記に書いた地下鉄の落書きっていうのがこれ。
こんなのも、全車両に律儀に全部描いてるわけですから、ある意味旺盛な芸術意欲ですね。

20:00すぎにYHに着き、トマトを食べて、シャワーを浴びて、23:00に寝ました。

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